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家庭菜園

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【実践編】月毎の栽培ポイント


これからがまきどきの野菜たち

 露地畑に直まきする春まき葉根菜類や、簡単な苗づくりをして畑に植え出す果菜類は、4月上旬頃が、まきどきの一番の適期です(霜には注意しましょう)。
 葉根菜で種まきできるものはホウレンソウ、コカブ、コマツナ、シュンギク、ネギ、レタス、ラディッシュなど数多くあります。
 いずれも鍬幅の深さ10cmほどの溝を掘り、中に完熟堆肥や油かす、化成肥料を入れ、土を埋め戻して深さ4~5cmほどの浅い溝にして、その底面がきれいに平らになるよう、鍬を前後に丁寧に何回も動かしてまき溝に仕上げます。
 土が乾いていたら、図のように注意してかん水を行い、まんべんなく丁寧に種まきします。ニンジンやネギなど、発芽しにくくあとの育ちが遅いものは、覆土はごく浅く2~3mmぐらいにし、その上に防乾のためと、雨で土面がたたかれて固くなってしまうことのないよう、細かく砕いた完熟堆肥または2cmほどの長さに細かく切った稲わらを敷きます。
 果菜類で種まきできるのは、容易に苗づくりできるカボチャ、ズッキーニ、インゲン、エダマメ、トウモロコシなどです。
 いずれも3号(径9cm)のポリ鉢に、市販の育苗用土を入れ、カボチャやズッキーニは1粒、他は2粒ずつ種まきします。発芽には25℃以上を要するため、寒い間は鉢上に直接ビニールフィルムをかけ、その上をビニールトンネルで覆って保温に努めます。オクラは高温性ですから、加温設備がないなら5月ごろまで待って種まきするのが無難です。

坂木技術士事務所●坂木利隆


<【JA広報通信】より引用>