レタスには結球する玉レタス、サラダ菜などの半結球レタス、結球しないリーフレタスの代表的な三種があります。そのほかにもかきレタス、茎レタスなど風変わりなものがあり、またそれぞれに数多くの品種があって育て方もさまざまです。
今回のおすすめは、一番育てやすいリーフレタスの中で、彩りがきれいで見て楽しく、食べておいしいガーデンレタスと呼ばれるグループの品種です。それも一つではなく、5品種を混合して売り出されている「ガーデンレタス・ミックス」です。
細葉で切れ込みの大きいオーク種、葉の縁がフリル状に縮れるフリンジー種が入っているのですが、それぞれ緑色、赤色に濃緑色・長卵形の葉形の品種の種子が混合されて袋詰めされているのです。
8月上旬ごろから秋まで、あるいは3~6月までと、まきどきの幅は広くなっています。発芽や生育も良いので、育苗箱に7~8cmの条間で筋まきにし、2~3cm間隔に間引き、本葉3~4枚の苗に仕上げ、プランターや畑に12×12cmぐらいに植えつけます。
種まきのとき、種子の形、色の違うものをよく混合してまきつけること、覆土はごく薄くしてまき終えたら板切れなどで鎮圧すること、間引くときに葉形・色をそろえず混合状態にしておくこと...などが育て方のポイントです。
直売所向けに、浅形の径15~18cmのプラ鉢に、各色をバランス良く植えたものを作るのもおすすめです。鉢のまま身近な所に置いて色・形を楽しみ、大きくなった葉から順次収穫すれば、取れたてで鮮度の良いサラダ材料として重宝します。
坂木技術士事務所●坂木利隆
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