トップページ

>

家庭菜園

>

【実践編】月毎の栽培ポイント

手軽に早どりできるトンネル栽培

 ビニールやポリエチレンのフィルムを小型のトンネル状に被覆することにより、キュウリ、ナス、トマトなどの果菜類は、通常の露地栽培に比べて約1カ月も早どりすることができます。
 植えつけの時期は地域によって大きく違いますが、大まかにみて、トマトは桜の花の咲き終わるころ、寒さに弱いキュウリやナスはそれより約1週間遅らせたころ、とみてよいでしょう。
 そのためには苗づくりにも早く着手しないといけないので、店頭にはまだあまり苗は出回っていませんが、近ごろはずい分早いものもありますから、それらを買い求めます。いちばん良いのは、トンネル栽培している農家から余り苗を分けてもらうことです。
 通常の栽培に準じて、早めに元肥を入れた畑を、図のようにフィルムでトンネル状に覆い、十分かん水して周辺の裾に土をかけて密閉状態にし、地温を高めてから苗を植え付けます。
 植え付け後は、寒い日は密閉、好天なら日中は裾を開けて換気して、30℃以上にならないよう心がけ、夜は密閉保温します。この管理が行き届かないようなら、夜間の保温力は落ちますが、頂部に小穴を開けて換気します。
 活着して盛んに生長してきたら換気を次第に大きくし、トンネル内一杯に伸びたら、特に寒い夜以外はフィルムを除去します。暖かくなったら柱を立てて誘引し、露地状態にして栽培します。
 霜が降りるほど寒い夜に若芽がフィルムに触れていると寒害を受けますから、フィルムに接しないよう、つるの上手な配置を心掛けましょう。

坂木技術士事務所●坂木利隆