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家庭菜園

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【実践編】月毎の栽培ポイント


ネギの種まきと苗づくり

 根深ネギや葉ネギは、苗を育てて畑に植え付けますが、その種まきどきは、春と秋のお彼岸のころ(関西以西の平坦地の場合)です。
 畑は早めに石灰をまいて耕しておき、通常60cmの条間になるよう鍬幅(15cmぐらい)の溝をつくり、元肥を施して、すじまきにします。地域によってはベットをつくって、一面にばらまきするところもあります。この場合の元肥は、ベット全面にばらまいて、15㎝ぐらいの深さによく耕し込んでおくようにしましょう。
 種まきのときの種間隔は、1~1.5cmぐらいになるよう、片寄らないように種を落とし、0.5~0.7mmぐらいの厚さに覆土し、板切れなどで軽く押さえて、種子と土をなじませておきます。その上に細かく砕いた完熟堆肥、または、もみがらくん炭などを薄く覆い、乾き過ぎや雨に打たれるのを防いでやります。
 発芽して草丈が6~7cmに伸びたころ、1.5~2cm間隔に、その後10~12cmのころ3cm間隔ぐらいに間引きます。間引いた都度、畝の片隅に軽く溝を切り、化成肥料を追肥し、畝間を軽く耕しながら肥料の上に土を覆ってやります。葉が細く、小さいうちは雑草が生えやすいので、除草は手遅れにならないよう、入念に行うにしましょう。
 また、苗のうちにべと病や黒斑病、赤さび病に侵されやすいので、よく注意し、早めに薬剤散布して、まん延を防ぎます。秋まきの苗は春にとう立ちするので、とうが見えてきたら早めに摘み取ることが大切です。
 苗の太さが1cm内外に育ってきたら、本畑に定植します。

坂木技術士事務所●坂木利隆


<【JA広報通信】より引用>