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家庭菜園

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【実践編】月毎の栽培ポイント


夏に涼味を ショウガづくり

 ショウガは殺菌作用や薬効、料理の香りづけや魚類のにおい消しなど、古来広く食生活に取り入れられてきました。
 これを若いうちに収穫する葉ショウガ(谷中ショウガ)は、みそをつけてビールのつまみに、消臭にと、大いに役立ってくれること請け合いで、家庭菜園におすすめの夏野菜といってよいでしょう。密植できるので、狭い畑や庭先、プランター作りにも向いています。
 種子は取れないので、まず種ショウガ(塊茎)を準備することが必要です。成功のポイントは、何といっても良い種ショウガを入手することです。4月中旬ごろから種ショウガが出回ります。よく見て、病害根や腐れ込みがなく、充実して少し白い芽が伸び始めているものなら確実です。
 植えつけの適期は4月末~5月上旬(関東南部以西の平たん地の場合)です。高温性なので地温が12度以上にならないと芽が伸びださないので、植えつけて芽が伸びだすまでには1カ月半~2カ月近くかかります。
 元肥に完熟堆肥(たいひ)と油かすを施し、60cmの畝間を取って植え溝を掘ります。大きい塊は指2、3本分ぐらいの大きさに分割し、株間は7~8cm開けて列状に植えつけます。覆土は5~6cmとします。
 芽が10cmほどに伸びたら、半月ごとに2~3回化成肥料と油かすを、列の片側に溝をつけて追肥します。
 葉が3~4枚開いたころから逐次収穫します。塊茎を残したままかき取るように収穫すれば、次々と夏の間収穫が楽しめます。途中で塊茎ごと収穫すれば古根として、秋まで置けば新ショウガとして利用でき、重宝します。

坂木技術士事務所●坂木利隆


<【JA広報通信】より引用>