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家庭菜園

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【実践編】月毎の栽培ポイント


長く収穫が楽しめるインゲンマメ

 比較的簡単に育てられ、工夫すれば長い間収穫を楽しめるのがインゲンマメ。自家菜園で取れた新鮮な味は格別です。
 インゲンマメにはつるなし(わい性)種と、つるあり(つる性)種があり、それぞれ特性が大きく違います。
 つるなし種は生育期間が短く、早生種なら種まきからわずか50~60日で収穫できます。5月から7月上旬ごろまで逐次種まきして連続的に収穫します。その代わり一作の収穫時期は20~25日ぐらいと短く、株当たりの収量もそう多くは望めません。
 代表的な品種としては「マスターピース」「江戸川」「アーロン」「セリ-ナ」「さつきみどり」などがあります。丈は30cm前後にしか伸びないので、畝間60cm、株間25cmぐらいに1カ所3~4粒まきとし、本葉2枚のころに間引いて2本立てとします。支柱は不要です。
 つるあり種は、つるの長さが2m以上にも伸びます。長い間収穫できてつるなし種より味が良いため、畑にゆとりのある場合はこちらがおすすめです。
 代表的な品種は「ケンタッキーワンダー」「尺五寸」「舞姿」「オレゴン」などです。5~6月に種まきして60日ぐらいで収穫に入り、30日以上収穫し続けられます。
 大きく育つので、畝間90~100cm、株間35cmぐらいに粗植し、つるなし種と同じく3~4粒まきして、間引いて2本を伸ばします。
 つるの伸びが早く、すぐに巻きつきますから、早めに1.8m以上の長い支柱を、図のように低い位置で交差させて立てます。こうするとつる先まで手が届きやすく、収穫が楽にできます。

坂木技術士事務所●坂木利隆


<【JA広報通信】より引用>