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家庭菜園

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【実践編】月毎の栽培ポイント


冬の野菜を寒さから守るには

 冬になると低温や降霜のために、露地栽培の野菜は生育が止まったり、寒害を直接受けたりして、一部の種類を除いては良品がとれなくなってしまいます。また、冬から早春にかけては温度不足のため、種まきしてもほとんどの野菜が発芽しなくなってしまいます。
 このような自然条件の制約を避けて野菜づくりの楽しみを広げるには、各種の防寒資材が大変役立ちます。
 防寒用の資材としては(1)不織布やネットなどの通気性資材(2)プラスチックフィルム類(3)天然の竹笹やヨシズなどがあります。
 (1)は秋のうちから収穫を続けている野菜(例えばシュンギク、ホウレンソウ、コマツナなど)で寒さが厳しくなっても良品を収穫し続けたいとき、あるいは霜柱で浮き上がったりするのを防ぐときに好都合です。この資材は、ジョウロの注ぎ口から強く水を噴出させれば、被覆したままかん水することもできます。
 (2)は、被覆することにより積極的に温度を高められるため、早春に種まきするコカブ、ニンジン、ホウレンソウの発芽と生育促進、冬越ししたイチゴの生育と開花促進などに有効です。
 (3)は昔からある方法で、(1)、(2)と同じ目的で用いられます。資材が入手できるなら復元してみてはいかがでしょう。
 このほかに空気層を持たせて断熱性を高めたプラスチックのマット類があります。入念な保温を必要とする苗床などに用います。

坂木技術士事務所●坂木利隆


<【JA広報通信】より引用>