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家庭菜園

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【実践編】月毎の栽培ポイント


香りづけによいスープセロリ

 その名の通りスープの香りづけに最適ですが、香りにくせがないのでサラダやおひたしなど、工夫すればいろいろ用途が広がります。
 は種適期は4~6月、今から種まきすれば9~10月に収穫できる短期野菜です。間引いた小さい株を利用すれば、もっと早く夏から楽しむこともできます。
 育苗箱または浅めの植木鉢に種まきし、本葉4~5枚の苗に育てて畑またはプランターに植えつけます。過湿を嫌うため水はけのよい用土を用い、表面を丁寧にならして1cm間隔ぐらいにばらまきします。
 好光性で発芽には光が必要ですから、覆土は1mmぐらいとごく浅くして、種子が洗い出されないよう丁寧にかん水します。2枚重ねの新聞紙で覆い、保湿して発芽を促します。
 発芽したら混み合っているところを間引きし、最終的に株間を3~4cmにして成苗に仕上げます。多少密生しても間延びする心配はないので、逐次間引きながら料理などに利用するとよいでしょう。
 畑ならベッド植え、プランターなら浅型で表面積の大きいものを選び、株間が10×10cm内外になるように植えつけます。比較的多肥好みですから、元肥には完熟堆肥かピートモス、ヤシがらなどを土量の20~30%ぐらい混ぜ、油かす、化成肥料を元肥に与えます。追肥は20日に1回ぐらい、油かすまたは液肥を施します。
 本葉が9~10枚以上になったら、外側の大きく育った葉から順次はさみで切り取って収穫します。中心から新芽が伸びてくるので、葉色を見ながら追肥していけば、長い間収穫を楽めます。長期間育てても、セロリのように大きく育つことはありません。

坂木技術士事務所●坂木利隆


<【JA広報通信】より引用>