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家庭菜園

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【実践編】月毎の栽培ポイント


根深ネギの上手な追肥・土寄せの仕方

 夏の暑い最中に植え付けた根深ネギは、涼風とともに勢いづき、草丈を伸ばし、太さを増していきます。これからの9月下旬~10月がもっとも盛んに育つ時期です。形や品質は、この時期の管理の善し悪しに大きく左右されるので、育ち具合をよく観察しながら、適切に対処するように心掛けましょう。
 主な管理は、追肥と土寄せです。ポイントとしては、追肥は生育中期までの前半に重点をおいて生長を促すように行い、土寄せは体が大きくできた後半に重点を置いて行うということ。早いうちから土を寄せすぎると、生育が弱り、後の伸びが悪く、十分に上がらなくなってしまいます。
 実際の方法としては、図のように第1回、第2回は、植え溝の肩のところに肥料を施し、土と混ぜながら溝に落とすようにします。その際、白根の部分(葉鞘部)は埋めないように注意しましょう。
 第3回以降は、ネギの体全体が大きく育っているので、緑葉の付け根付近まで土がかかるように、本格的な土寄せをし、葉鞘部への日当たりを防ぎ軟白します。
 土をかけてから完全に軟白するまでには、冬期だと30~40日を要します。したがって、最終回の土寄せは、収穫予定日からそれだけにさかのぼって決める必要があります。
 年末の収穫なら、11月下旬には土寄せを終了するように作業計画を立てます。その際は、緑葉が少し埋まる程度に、隙間なくきっちりと株元に土を寄せることが大切です。

坂木技術士事務所●坂木利隆


<【JA広報通信】より引用>