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水稲の中干しと後半の水管理


■ 中干し

 これからの重要な水管理は、中干しです。田植え後の水田は、常に水が張られているため土中に酸素が供給されず、根の発育に悪影響を及ぼします。そのため一時的に水を抜いて、土中に酸素を供給するのが目的です。
 その他にも水を切ることで過剰な分けつを抑えたり、収穫作業をしやすくするために田面を硬くする目的もあります。
 中干しを始める時期は、「あいちのかおり」では田植えから40日を過ぎた頃ですが、正確には中庸な生育をしている地点で茎数を数え、平均して20本になったら開始します。
 中干し期間は一般に7〜10日程度ですが、砂地など乾きやすい水田は短く、水はけの悪い水田では長めに行います。
 中干しの目安は、田面に小さな亀裂が生じ、歩いた時に軽く足跡が付く程度です。中干しの遅れや不徹底は生育過剰を招き、倒伏しやすくなったり、総籾数が多くなることで未熟粒が発生し、品質低下につながったりします。また、収穫作業の能率低下にもつながります。

■ 中干し後の水管理
 中干し後は、間断かんがいを2〜3回繰り返し、もとの湛水状態に戻します。間断かんがいとは、湛水と落水を数日ごとに繰り返す方法です。具体的には浅水程度に水を入れ、水が無くなってもすぐに水を入れず、1〜2日待って再び浅水程度に水を入れます。
 湛水状態に戻した後は、出穂1週間前頃まで浅水管理を続けます。
■ 出穂前後の水管理
 出穂1週間前頃(穂ばらみ期)から出穂期、穂揃い期にかけては、水稲の生育期間中で最も水が必要な時期です。水稲は多量の水を吸い上げ消費するので、やや深水にして十分な水が供給できるような水管理を行います。
 この時期に水が切れると穂が出すくみ、途中で止まってしまうなど、深刻な被害を起こすことにもなります。
■ 登熟期の水管理と落水
 穂揃い期以降の水管理は、間断かんがいや足跡に水が残っている程度の浅水管理が理想です。田面にたっぷり空気を触れさせることで根に酸素が供給され、根の老化を防ぐとともに根の活力が維持できます。
 落水は早いほど水田が乾燥し、収穫作業がしやすくなりますが、落水時期が早すぎると、登熟歩合や品質の低下を招きやすくなります。
 落水の目安は、標準的な水田で収穫の10日前頃で、ほ場の条件を考えて若干早めたり遅らせたりします。
 落水後でも収穫作業の遅れ等で、田面の乾燥が異常に進むような場合は、登熟の低下や品質の低下を防ぐため、走り水を入れるようにしてください。

農薬の使用に当たっては、ラベルの記載に従って使用してください。


尾張農林水産事務所農業改良普及課(農業普及指導センター)

 

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