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水稲新品種 「愛知108号」について


 今回は愛知県農業総合試験場で新しく開発されました「愛知108号」について紹介します。

 「愛知108号」は食味の良い「あさひの夢」に、縞葉枯病※1、穂いもち※2、セジロウンカ※3、ツマグロヨコバイ※4に対して抵抗性を持つ「大地の風」を人工交配し、その後、選抜を繰り返して開発されました。したがって、病害では縞葉枯病及び穂いもちに、虫害ではセジロウンカ及びツマグロヨコバイに対して抵抗性を持っているため、農薬使用を減らすことができ、さらに安全・安心なお米の生産が可能となります。

 また、食味は同時期に収穫できる「あさひの夢」、「祭り晴」より優れ、収量は「祭り晴」より多く、「あさひの夢」と同等となっています。

 現在、種苗法に基づく品種登録出願中で、品種名はまだ発表されていませんが、「祭り晴」、あさひの夢」に代わる品種と期待されています。

 

※1 縞葉枯病…ヒメトビウンカによって媒介され、本病が発生すると新葉が細くなって巻いたまま垂れ下がって枯れ上がります。
※2 穂いもち…「いもち病」のうち、穂に感染するもので、穂が枯れて収量が低下します。
※3 セジロウンカ…中国大陸からやってくる飛来害虫で、稲の茎などに口吻を刺して吸汁するため、イネの下葉や茎が黄化し、分けつが抑えられて生育不良となり、出穂が遅れたりします。
※4 ツマグロヨコバイ…稲の茎などに口吻を刺して吸汁するほか、萎縮病などを媒介します。

主な品種特性


品種名 移植期
月日
出穂期
月日
成熟期
月日
稈長
cm
穂長
cm
穂数
本/u
千粒重
諸抵抗性 備考
穂いもち 縞葉枯病 耐倒伏性
コシヒカリ 4.27 7.23 8.28 91 19.2 442 20.9 × × ×  
祭り晴 5.24 8.15 9.21 73 21.5 361 21.4 ○△ ツマグロヨコバイ抵抗性
あさひの夢 5.24 8.15 9.20 74 20.9 376 22.4  
愛知108号 5.23 8.17 9.23 75 21.5 396 22.5 ツマグロヨコバイ及びセジロウンカ抵抗性
あいちのかおり 5.24 8.22 9.30 82 20.6 391 24.4 ○△  
◎:極強 ○:強い ○△:やや強い △:中 △×:やや弱い ×:弱い

尾張農林水産事務所農業改良普及課(農業普及指導センター)

 

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