アイコン 家庭菜園

作り方

栽培のポイント

営農情報

料理のレシピ


水稲の分施と全量基肥の特徴と違い


 水稲の施肥法には、大きく分けて分施と全量基肥があります。分施は従来から行われている方法で、基肥にBB肥料や化成肥料などの速効性肥料を施用し、出穂前の適切な時期に穂肥を施用する方法です。
 一方、全量基肥は専用肥料である「ひとまきくん」などを用いて、基肥と穂肥を同時に施用する方法です。全量基肥に用いる専用肥料は穂肥の時期になると自動的に肥料が溶け出すように設計されています。

「ひとまきくん」の特徴と使用上の注意点

 「ひとまきくん」の窒素成分には、基肥用としてすぐに効く窒素、高分子樹脂でコーティングして中干し頃から効き出す窒素(LPS)、地力窒素のように稲の生育期全般にわたって効く窒素(LP)があり、これらを早生、中生などの品種に合わせてバランスよく配合しています。したがって、基肥と同時に穂肥も施用できるわけです。
 また、「ひとまきくん」は、水稲が窒素を必要とする時期に溶け出すことで利用効率が高まり、水田からの流亡が少なくなります。このため、窒素の投入量を1割程度減らすことができるなど、環境にも優しい肥料と評価されています。
 LPS、LP窒素の溶出速度は地温に影響され、地温が高いほどコーティング材が早く溶け、溶出のスピードが速くなります。これは気温が高いほど水稲の生育が早まることに対応したもので、年次により水稲の生育が早まったり遅れたりしても、適期に肥効が発現するようになっています。
 「ひとまきくん」を使用する際の注意点は、施用後なるべく早く土壌に混和することです。これは、コーティング材が日光(紫外線)で分解されるように作られているためで、施用後長時間そのまま放置しておくと、LPS、LP窒素の溶出パターンが乱れます。購入後の保管に関しても、日の当たらない場所での保管をお願いします。

分施と全量基肥の生育バターンの違い

 「ひとまきくん」を用いた全量基肥では分施に比べ、初期の葉色は薄く、茎数の増え方も緩やかです。分施と全量基肥で窒素肥料の効き方を示す葉色の推移を比較すると、概ね次表のようになります。

  分施(基肥+穂肥) 全量基肥(ひとまきくん)
初   期 生育とともに濃くなる 分施より濃くなるのが遅い
移植30日後 最も濃い 最も濃い
最高分けつ期(中干し) やや濃い 濃い
幼穂形成期(穂肥前) やや淡い やや濃い
出穂期 再び濃くなる やや淡い
成熟期 淡くなる 淡くなるが分施より濃い

尾張農林水産事務所農業改良普及課(農業普及指導センター)

 

トップページ

トップページ