アイコン 家庭菜園

作り方

栽培のポイント

営農情報

料理のレシピ


今年の稲作を振り返って


 今年の尾張地域の作況指数は「やや良」の102と発表されました。管内の「あいちのかおり」の収量や品質の傾向を農協のライスセンター等で聞いてみると、収量はほぼ平年並の10アールあたり480kg程度、乳白米や斑点米といった目立った被害もなく品質は概ね1等、玄米の粒張りが良く、くず米は少ないという傾向のようです。
 この作柄の要因を田植え頃からの天候や水稲の生育を振り返りながら考えてみます。

1 田植え〜出穂期

 田植えから生育初期にあたる5月から6月にかけては、5月中旬と6月中旬に晴れた目が続きましたが、全体としては雨や曇りの日が多く、日照時間は少なくなりました。5月の平均気温は高く、6月は平年並となりましたが、雨や曇りの目が多かったことで田植え後の活着はやや遅れ、6月末頃の「あいちのかおり」の生育は平年並から平年よりやや遅れていたものと推察されます。
 7月に入ると晴れた暑い日が多くなり、特に中旬以降は、最高気温が35℃前後の日が続きました。名古屋の7月の平均気温は28.2℃で、観測史上第5位という記録的な高温の年になりました。8月に入っても上旬から中旬にかけては、平均気温がかなり高く、晴れて暑い日が続きました。
 水稲の生育が早まる、遅れるという発育ステージは、気温の影響を強く受けます。7月から8月上中旬にかけて気温が高い目が続いたことで「あいちのかおり」の生育は一気に進み、平年並から平年より2日程度早く出穂しました。
 また、7月は水稲が出穂後に籾を登熟させるために必要な茎や葉を形成していく重要な時期にあたります。今年はこの時期に晴れた日が続いたことで、しっかりとした稲株が出来上がり、収量の向上につながったと考えられます。

2 出穂期〜成熟期

 8月下旬になると、平均気温が平年を下回る日が続き、日照時間もかなり少なくなりました。9月に入ると、上旬から中旬にかけては気温が高く残暑が続きましたが、月末には気温が平年値を下回る日が続くようになりました。
 出穂期以後に高温の日が続くと、光合成で作られた炭水化物が玄米に十分に行き渡らなくなるため、乳白米等の未熟粒の増加や、粒張りが悪くなる原因になります。しかし、今年はこの期間に昨年のような記録的な高温が現れなかったため、収量や品質への影響は少なかったと考えられます。

3 病害虫の発生傾向

 今年の病害虫は全般に発生が少なく、特に目立った病害虫はありませんでした。一部地域で、もみ枯れ細菌病の発生や、カメムシ類によって「あいちのかおり」でも斑点米の被害が出ている地域がありますが、目立った被害はなかったようです。しかし、来年は傾向が一変する恐れもありますので、病害虫の発生動向に注意し、発生に応じた防除に努めてください。


尾張農林水産事務所農業改良普及課(農業普及指導センター)

 

トップページ

トップページ