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水稲の適期収穫


 今年も暑い夏になりました。昨今は夏の高温がよく話題に上りますが、「あさひの夢」や「あいちのかおり」など早生、中生種が登熟する9月から10月にかけても、平年と比べて高温になる年が増えています。
 水稲の成熟期は出穂後の積算温度で決まってくるため、登熟期の気温が高ければ成熟期は平年より早まります。また高温下では、成熟期を過ぎた後の品質低下(着色粒や胴割米)も早まります。さらに倒伏等が重なれば品質がいっそう低下します。収穫の適期をつかみ、品質向上に努めましょう。

収穫適期の判定

 成熟期頃の穂を見ると、一穂の中に黄化した籾とまだ緑色の籾が混在しています。黄化した籾は登熟が完了した籾で、緑色の籾は未熟粒ですが、全ての籾が黄化するのを待っていると先に登熟した籾は胴割米が多くなり、水田全体が刈り遅れになってしまいます。このため、一穂の籾の85%〜90%が黄化した時を収穫適期としています。
 稲の穂は穂先の方から黄化が始まり、穂首側に最後まで緑色の籾が残るので、実際に穂を数本束ねて握ってみて、穂首側に緑色の籾が10%〜15%残っている時が収穫適期です。
 また、収穫適期を出穂後の日数(日平均気温の積算)から判断すると、「あさひの夢」で40〜45日(1,100℃前後)、「あいちのかおり」で45〜50日(1,100℃前後)といわれますが、先に述べたように登熟期の気温次第では、成熟期が早まることが考えられます。新聞などの気温に注意しながら、実際の判定にあたっては、ほ場で穂の黄化割合と照合するなどの総合的な判断が必要です。

■収穫期までの管理の要点

(1)水管理
 水管理が面倒なことや、コンバインの作業性を高めるために早期に落水する水田が見られますが、早期の落水はせっかく葉で作られた炭水化物の穂への転流が抑制し、登熟不良による白未熟粒、青未熟粒、胴割米、その他未熟粒などを発生させるばかりでなく、収量も低下させます。水田の条件にもよりますが、刈り取り予定日の5〜10日前程度を一つの目安とし、乾田か湿田か、あるいは雨が多い年か晴天が続く年かなどを考慮し判断してください。
(2)クサネムの抜き取り
 クサネムの黒褐色の種子は大きさや形が米粒と似ているため、一緒に収穫すると玄米に混ざって検査等級を落とす原因になります。また種子を多く作るため、放っておくと翌年また増えてしまいます。水田内にクサネムが生えていたら、収穫までに必ず抜き取っておいてください。


尾張農林水産事務所農業改良普及課(農業普及指導センター)

 

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