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今年の稲作を振り返って |
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今年の西春日井地域の「あいちのかおり」の収量、品質の傾向を聞いてみると、収量は平年よりやや少なく、品質はほぼ1等、全体の傾向として米が細くて、くず米が多いということのようです。
当農業改良普及課管内や県下全域の「あいちのかおり」の作柄を聞いてみると、米が細い、くず米が多い、といった傾向は必ずしも全地域で同じではないようですが、今年の天候や水稲の生育を振り返って作柄の原因を考察します。
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1.稲作期間中の天候 |
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5月から6月前半にかけては晴れた日が多くなりましたが、6月後半から7月全般にかけては梅雨前線の影響で曇りや雨の日が多くなりました。この影響で7月上中旬は日照時間が平年よりかなり少なくなりました。また、この期間の平均気温は6月上旬と7月に平年より低くなりました。
8月から9月にかけては一変して晴天、高温傾向となり、特に8月16日は岐阜県多治見市で最高気温が全国最高の40.9℃を記録するなど晴れた日が多く、記録的な高温になりました。8月から9月にかけての日照時間は平年並みでした。
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2.稲の生育傾向 |
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「あいちのかおり」の出穂は平年と比べ2〜3日遅れました。水稲の生育が早まる、遅れるといった発育ステージは、移植後の気温の影響を強く受けます。今年の出穂が遅れた原因は田植え直後にあたる6月上旬と7月全期間の低温傾向が大きく影響していると考えられます。
また7月は、水稲が出穂後に籾を登熟させるために必要な茎葉を形成していく重要な時期に当たりますが、この時期に低温や日照不足の影響を受けたことで、十分な稲体ができず収量等に影響したことが考えられます。一方、穂ばらみ期から登熟期にかけての8月、9月は記録的な高温となりました。登熱期間の高温は、光合成で作られた養分が玄米に十分に行き渡らないため未熟粒、くず米が増加する原因になっていると考えられます。また肥培管理上、12平方メートル当たりの穂数が多いなど籾数を多く着け過ぎると米が細く、くず米が増える傾向にあり、西春日井地域では穂数が多かった可能性があります。
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3.病害虫の発生傾向 |
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今年の病害虫は全般に発生が少なく、特に目立った病害虫はありませんでした。カメムシ類によって、「あいちのかおり」でも斑点米の被害が出ている地域がありますが、西春日井地域においては目立った被害はなかったようです。しかし、来年は傾向が一変する恐れもありますので、病害虫の発生動向に応じた防除に努めてください。 |