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水稲の収穫適期

 適期の収穫は米の品質を左右する重要な要因です。刈り取りが早すぎると未熟粒や青米が増加して収量・品質が低下する一方、刈り遅れると着色粒や胴割米が増加し、倒伏等があればさらに品質が低下します。収穫の適期をつかみ、品質向上に努めましょう。

1.落水の時期

 水管理の面倒くささや、コンバインの作業性を高めるために早期に落水する水田が見られますが、早期の落水はせっかく葉で作られた炭水化物の穂への転流を抑制し、登熟不良による白未熟粒・青未熟粒・胴割米、その他未熟粒などを発生させるばかりでなく、収量も低下させます。落水の時期は、水田の条件にもよりますが、刈り取り予定日の5〜10日前程度を一つの目安とし、乾田か湿田か、あるいは雨が多い年か晴天が続く年かなどを考慮し判断してください。

2.適期の判定

 一穂の籾の中で黄化した籾は登熟が完了した粒で、緑色の籾は未熟粒ですが、全ての籾が黄化するのを待っていると早く登熟した籾は胴割米が多くなり、水田全体が刈り遅れになってしまいます。このため、一穂の籾の85%〜90%が黄化した時を収穫適期としています。
 稲の穂は穂先の方から黄化が始まり、穂首側に最後まで緑色の籾が残るので、実際に穂を数本束ねて握ってみて、穂首側に緑色の籾が10%〜15%残っている時が収穫適期です。
 また、収穫適期を出穂後の日数(日平均気温の積算)から判断すると、「あさひの夢」で40〜45日(1,100℃前後)、「あいちのかおりSBL」で45〜50日(1,100℃前後)といわれますが、これはあくまで出穂後の平均気温が平年並みに推移した場合の目安で、実際の判定にあたってはほ場で穂の黄化割合と照合するなどの総合的な判断が必要です。

3.収穫後の水田管理

 収穫が終わった時点から、翌年の水稲栽培がスタートします。コンバインで裁断された稲わらは、燃やしたりせずしっかりと土にすき混み、十分に腐らせることで土壌中の腐植が増加し、地力の増進が図られます。
 なお、けい酸は水稲が大量に必要とする重要な養分ですので、耕起の際に土壌改良剤(ようりんケイカル等)を施用し、今作で籾などとして外へ持ち出された量を補充することも、翌年へ向けた土作りには効果的です。

(※愛知県農業経営課鳥害研修会資料から)


尾張農林水産事務所農業改良普及課(農業普及指導センター)

 

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