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ニンジン栽培の施肥は、基肥に2〜3回の追肥を行うのが一般的です。後半の追肥は、生育したニンジンの畝の間に入って作業を実施するので、作業者にも大きな負担がかかります。そこで、緩効性肥料を使用して追肥回数を削減した施肥の実証を実施したので紹介します。
●緩効性肥料とは
緩効性肥料とは、肥効がゆっくり現れるようになっている肥料です。この肥料には、肥料成分を樹脂などの被膜で包んである被覆肥料(LPコート、ロングなど)と、粒径を大きくしたり、分解を調整する成分を混ぜて肥効を調節する肥料(IB化成、CDUなど)があります。
緩効性肥料が使用されている事例は、水稲の『ひとまきくん』、キャベツの『ロジワン』などがよく知られています。ニンジンでは、『ニンジンLP有機』(LPコート入り肥料)が愛知県碧南市で、『キャロエース』(ロング入り肥料)が岐阜県各務原市でよく使われています。 ●実証の概要と結果
名古屋市天白区において、被覆肥料を利用した実証を行いました。使用した肥料は、LPコートが配合されている『ニンジンLP有機』です。作型は8月中旬は種・12〜2月収穫の作型で実施しました。その結果、基肥に『ニンジンLP有機』を10aあたり80〜140kg、追肥として園芸化成などの化成肥料を10月中下旬に10aあたり60〜80kgを1回施用することで慣行の2回追肥と同等の収量・品質を得ることができました。
ただし、前作の残肥料が多く残る場合や、降雨が多い年には、思わぬ根部の異常肥大や肥料切れを生じることがあるため、試作を行ってから本格的に使って下さい。
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