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■土壌中の酸素欠乏と中干し
7月に入ると、水田では、気温の上昇とともに土壌中の微生物の働きが活発になり、急激に酸素が消費されて酸欠の状態(還元状態)になります。
還元状態では硫化水素や有機酸など、水稲の根腐れを引き起こす物質が発生するため、酸素を供給して還元を抑える必要があります。
中干しを行う第一の目的は、土壌中に空気を入れて酸素を供給することにあります。そのため、土の表面にひびが入る程度が、中干しの程度の目標になります。
中干しをすると、一時的に稲の生育が抑えられます。無駄な分げつを抑え、生育を揃えるので、実入りを良くします。
■中干しに入る目安
中干しに入る最適なタイミングは、一株当たり20本の分げつが確保できた頃です。
条間の方向から田を眺めて、隣り合う2条の稲の葉先が重なって見えたら、中干しに入れる頃と推定できます。
中干しは出穂前30日ごろに終了できるように計画します。その後は入水(浅水)と自然な落水(地面が見えるまで)を繰り返す間断かんがいで管理し、水とともに酸素を供給して根腐れ防止をはかります。
出穂前1週間から穂揃いまでは、開花・受精にかかわるデリケートな時期なので、湛水して水切れのないようにします。
■台風・豪雨の対策
台風による豪雨で稲が冠水した場合には、泥水が流れ込んで呼吸や光合成ができなくなることで被害を受けます。水が引いたら速やかにきれいな用水と入れ替えます。
また、台風後は白葉枯病という病気が発生、感染拡大しやすくなります。
白葉枯病の特徴は次のとおりです。
- 葉の外縁をふちどるように、黄色〜白色の病斑が現れる。健全部との境目は波形で、ほぼ葉脈に沿っている。
- 強風を伴う雨や冠水の後に急激に拡がる。
- 穂に発病した場合、籾は白く不稔になる。
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発病後では薬剤の効果はあまり期待できません。常発地では台風直後の防除に心がけましょう。
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