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18年産の稲作を振り返って(その2)

今回は、18年産の水稲の品質・収量について説明します。
 「あさひの夢」の収量はおおむね平年並みでしたが、格付けは1等の割合が42%と少なく、品質が今ひとつの結果となりました。低位への格付理由の主なものは、「充実度」でした。「あいちのかおり」は1等が80%と品質が良く、収量も良好でした。(11月15日現在の集計値)

「充実度」に影響を及ぼした要因

日照不足による軟弱徒長

 昨年の7月中旬までは、日照不足が続きました。7月の上中旬は、平年の60%未満しか日照時間がありませんでした。この時期までの稲はどの品種も軟弱徒長の状態でした。「あいちのかおり」はこの後の天候回復で穂が充実しましたが、「あさひの夢」では幼穂形成期にさしかかり、成熟にまで影響したと思われます。

●中干しの不良・倒伏

 日照不足のうえ、7月中旬には大雨が降り、中干しがしずらい状態でした。そのため、軟弱徒長した稲の根が弱いままで、倒伏の原因となりました。

●8月中旬の高温

 8月の中旬は異常高温が続きました。出穂後の20日間に平均気温が27℃を越える日が多くなると、高温登熟障害が起こりやすくなり、米の品質が低下すると言われています。名古屋気象台の観測では、平均気温が27℃を越えた日は8月11日〜20日の10日間のうち10日間でした。8月21日〜30日の10日間のうちでは8日間、8月31日〜9月9日の10日間のうちでは2日間でした。「あさひの夢」は8月中旬にほとんどが出穂期を迎えましたので、出穂後の20日間で10日間以上、高温にさらされました。

栽培での注意点

●土づくり

 基本の土づくりをおろそかにしないようにしましょう。ケイ酸、石灰、鉄、苦土などを含む土壌改良資材は、稲の耐倒伏性や登熟を向上させますので、冬期に投入するようにします。稲わらなどの有機物は、保肥力を高め、根張りを良くします。未熟な有機物は生育を阻害することがあるので、作付けまでに完熟するように、できるだけ早くすき込みます。

●適正施肥を心がける

 昨年のような状態で基肥が多かった場合、茎数を増す効果は低く、倒伏の助長になりました。穂肥が多く籾数が過多になると、品質が下がります。後期の穂肥を減らしすぎると、粒が充実しません。控えめな施肥を心がけることで、品質の向上と、ある程度の収量を確保することができます。

●早めに中干しに入る

 中干しが上手くできないという声を良く耳にします。水が抜けない ほ場 ( ・・ ) では、その分を見越して早めに中干しを始めましょう。


尾張農林水産事務所農業改良普及課(農業普及指導センター)

 

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