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水稲の中干し以降の管理について


■中干しの効果

(1) 余分な分けつの発生や生長を抑え、茎数過多を防ぎます。
(2) 土壌中に酸素を供給し、有害ガスを除去して、根を活性化させます。
(3) 窒素の肥効を抑制し、イネの体を硬くします。
(4) 田面が硬くなり、機械作業をスムーズに行うことができます。落水時期を無理に早めなくて良いので、登熟期の水不足による整粒歩合の低下を避けることができます。

■中干しの目安

 一般には、田植えから40日程で中干しの時期ですが、早まる場合もあるので、前もって田に入って生育の中庸な地点で茎数を数えてください。茎数(2枚以上の葉のついた茎はすべて数える)が平均して18〜20本になったら中干しを開始します。
 ほ場(・・)に軽く亀裂が入る程度、おおむね一週間で終了しますが、イネが生育過剰な場合や葉色が濃い場合、また、ガスの沸きやすいほ場(・・)や、排水が悪くぬかるみやすいほ場(・・)は少し長く行います。ただし、イネの幼穂が育ち始めると水を必要とするので、出穂期の約25日前には入水を始めます。
 急に湛水すると根腐れする場合があるので、2〜3回走り水をしてから、浅く水を張りましょう。しばらくは、乾かない程度にたびたび水を切って間断かんがいにします。穂ばらみ期〜出穂・開花期には3〜4cmほど水を張って、水不足による不稔が起こらないように気をつけます。

■穂肥の施用

 幼穂長を確認して、穂肥の施用時期を決定します。平均的な株の最も太い茎を手に取り、皮をむくように葉鞘を丁寧にはがしていき、残った芯の先に産毛のような物が生えているのが、幼穂です。個体差が大きいので3本ぐらいは見て決めましょう。
 穂肥の適期は品種により違いがありますが、「あいちのかおり」、「あさひの夢」では、幼穂長1.5mm程度、出穂前23日を目安にします。2回目の穂肥はこの10日後が適期です。

■この時期気をつける病害虫

 イネの葉をギザギザに食害すノる青虫(フタオビコヤガ)が目立つかもしれません。スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の害は受けにくい時期ですが、来年の被害縮小のために見つけたら処分しましょう。カメムシは出穂と同時に害を与えるので、畦畔の草刈りを出穂の2週間以上前にすませて、カメムシの密度を減らすようにします。絞枯病は過繁茂なイネや高温多湿で発生が多くなりますが、中干しでイネの生育を抑えることが予防につながります。
 マメ科のクサネムは、少発生でも、収穫したモミに混入して問題となる雑草です。気づいたら抜き取りましょう。


尾張農林水産事務所農業改良普及課(農業普及指導センター)

 

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