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水田冬の管理〜土づくり〜

●有機物のすき込み

 有機物は土壌中で分解し、その一部は腐植となります。土壌の団粒化を促し、土壌を膨軟にし保肥力を高めます。
 稲ワラは地力を維持し高めていくための貴重な有機物ですから、できる限りすき込みます。養分補給の役割も大きく、例えば稲ワラ10a分(500kg)をすき込むと、チッ素3kg、カリ10kg、ケイ酸50kgを補給したことになり、これらの一部は稲生育の後半に有効に利用されます。
 家畜ふん堆肥も利用できれば積極的に利用したいものです。土壌を膨軟にし、肥料・土壌改良材成分を補う効果があります。但し、十分に発酵していないものは雑草の発生する可能性があること、過剰な施用は稲の倒伏や品質不良になるので注意します。
 一般的に牛ふん堆肥の場合、投入量は2t/10a程度とし、施肥の際に窒素成分で1〜2kg/10a減量するのが良いでしょう。

●土壌改良材の施用

 「ようりんケイカル」等の土壌改良材は、耐病性、耐倒伏性、登熟を高める働きがあります。地力の低い秋落ち田、根腐れしやすい田、倒伏が心配される田では積極的に使用します。耕耘前こ100〜200kg/10aを散布し、稲ワラ等と同時にすき込みます。
 「ようりんケイカル」は石灰、リン酸、ケイ酸、鉄などが主要成分です。石灰は土壌pHを適正に保ち、チッ素やリン酸などの養分吸収を円滑にします。雨には炭酸が含まれていることから多雨の日本では土壌が酸性になりやすく、継続的な投入が必要です。ケイ酸は稲の表皮組織に高い濃度で吸収され、いもち病等の病原菌から稲体を守ります。また稲体を硬くすることにより倒伏軽減効果があります。鉄は水田土壌の還元(酸欠)を緩和し、根腐れ症状を軽減する働きをします。

●耕耘

 有機物のすき込み・耕耘は、土壌中での有機物の分解を促します。また、この時期の耕耘は、多年生雑草の種子を枯殺し、春先の発生を低減させるため、雑草防除にも有効です。
 耕耘は、深さ15cmを目標に低速でゆっくり行います。深く耕耘することにより、水稲の根群域が拡大して、健全な稲を育てることに役立ちます。


尾張農林水産事務所農業改良普及課(農業改良普及センター)

 

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